2010年7月31日土曜日

これは何でしょう?

 お久しぶりです。
さてクイズと言うわけではありませんが、これは何か判りますでしょうか。

 当然、自転車の部品です。(と言っても通常、お店であまり見ることは無いと思いますが?

材質は鉄?(通常はメッキされておりません!)


 これは今から30年程度前のカンパ製のエンドです。

 エンドとはホイールや後変速機を取り付けるための金具で、クロモリフレーム(いわゆる鉄フレーム)をオーダーメードにて作成するために、各変速機メーカーより販売されていたものです。
(と言っても通常はフレームビルダーさんしか買わないと思いますが!)

 なぜ変速機メーカーが出していたかといいますと、写真の左側の変速機を付けるネジ穴の外側に「爪」があるのが判るでしょうか。

 この「爪」に変速機を引っかけて角度を付けて固定するために、各メーカーが自社製品の最善な取り付け角度となるように販売しておりました。

 と申しても、当時高級フレームはカンパのエンドであり、安いフレームはシ○ノやサ○ツアーなどの国産エンドでした。
 昔はロードと言えばカンパであり、国産品の価値はまだまだ低いものでした。(あくまでも個人意見です)

 ただし、ランドナー(旅行車)やスポルティーフ(軽装旅行車)となりますと、今は無きフランスの変速機メーカー、サンプレックス(Simplex)やユーレー(Huret)などのメーカーのエンドを使っている人もいらっしゃいました。

 実はこのエンドが曲者で、カンパや国産エンドはほぼ同じであり、現行の変速機も使えますが、フランスのメーカーのエンドは独創的で、そのメーカー以外の製品は付かない「爪」の形をしておりました。
(サンプレックスなどは「爪」自体が在りませんでした!)

 今となってはこのエンドに付けられる変速機は製造されておりませんので、壊れたらどうするのでしょうか・・・・・・(今となっても、古い自転車が好きな人もいるかと思うのですが・・・・・・えっ!私?)

 そう言えば、フランスの変速機メーカーは自社でカンパエンド用のアダプターなども出しておりましたっけ!

 さてこのエンドですが、このカンパを初め、サンプレックス、ユーレー、ゼウスなど、数台分を持っております。

 今となってはもう使うことは無いかと思いますが、当時は型が変わる度に、「社長」に頼んで入手しておりました。(ご注意:現在は販売されておりません)

 最近はカーボンが主流となっているフレームですが、コアな皆様、自分仕様のオーダーフレーム(クロモリですが)を造って見ては如何でしょうか。

 セオサイクルは昔からオーダーフレームを扱っている自転車屋です。
 (ねぇ、店長今でも出来るよね?)

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